【子ども自然体験シリーズ】ホタル

 

西日本から東海地方も梅雨入りし、静岡、神奈川ではゲンジボタルが飛び始めた。この時期は雨も多いので、雨のない日に積極的に見に行かないと、ホタルを見るシーズンが過ぎ去ってしまう。

ゲンジボタルが出現するのは、長くても1ヶ月くらいの間。ホタルの成虫が生きて見られる時期も短いからだ。

短い期間に集中して集まり、光の乱舞を魅せる。ここでは光がオスとメスの交信に使われている。

 

だけど、その光には、よくわからないこともある。それは、ホタルは卵の時も、幼虫の時も、土の中の蛹の時も光るんだ。

何のために光っているのか?

光ることで何かを伝え、交信しているのだろうか?

よく知られている昆虫のホタルと言えども、まだまだ知られていないことばかりだ。

ホタルの光はかなり明るくて、暗闇の中で本のページを開くと、紙面を歩くホタルの光で字を追うこともできる。

この光の元はルシフェリンという物質で、ルシフェナーゼと呼ばれる酵素が酸素と反応することによって光るのだが、この光は熱を持たない。

 

ホタルといえば、ゲンジボタルとヘイケボタル。

この2種が清らかな流れの中で幼虫時代を過ごすことを誰もが知っている。

しかし、実は彼らのように幼虫時代を水の中で過ごすホタルは珍しく、水田のある環境下の日本を含む東南アジアで全部で約10種類ほどしかいない。少数派だ。

その他に世界に約2000種いるホタルのほとんどは陸生ホタルで、幼虫時代も陸上で生活する。ホタルは世界各地に住んでいて、その光の強さや光り方も様々だ。

日本でも、小さな身体でフラッシュのようにピカッピカッっと光るヒメボタル。沖縄にはクリスマスの頃にフワーっと飛びながら光る大きなオオシママドボタル。夜の夏山を進めば、登山道の横の草の上にクロマドボタルの幼虫が淡い光を放っている。

ライトを消して、暗闇でジッとしていると様々な光が見えてくる。これからのホタルの季節いろんなホタルを探してみてはいかがかな?

 

どうぶつの森 ティアヴァルト
園長 島田直明